茶々の里

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オクルキモチ


ウチに遊びにきたことのある人は知っている。
「爪きりしようっか!」と わたしがいうと、
表情を暗くして、茶々がどこかに隠れてしまうこと。

そのくらい茶々は爪きりが苦手で、
もしわたしがそれをしようとすると、わたしの腕は、
その行為から逃れようとしたおお暴れの茶々の爪で、
擦過傷だらけになり、茶々に対して「愛」より「憎」を覚えたものだ。

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そんな「爪きり」を、
もう何年ぶりになるだろう・・・・わたし自身が着手した。
結局、両腕の内側にある三日月みたいな爪だけ、
ついに切らせてはくれなかったが、
なんども逃げて、連れ戻され、イヤイヤと大暴れしつつ、
たぶん30分くらいかけて、ほかの爪を、切り揃えられた。

茶々は暴れに暴れたが、
半そででそれを施行したわたしの両腕には
なぜか以前のようなひどい擦過傷はない。
オトナになった茶々、暴れ加減をいつの間に会得したのか。



「トリマーさんにまかせれば、それは500円」
わたしが茶々の爪きりをしているとき、
茶々は、ものすごい恐怖の塊になっている。
心臓はバクバクになって、呼吸はゼイゼイになって、抜け毛の量もハンパない。
そんな茶々の嫌がる姿に、茶々のための「爪きり」なのにと・・・・辟易してしまう・・・。
暴れなければもっとラクなのに・・そういっても通じない茶々に、泣けてくる。
そんなお互いストレスから逃れるためなら、500円は安いもの。
それで、ずっとトリマーさんまかせできていたのだ。



きのうの夜、
重い病をわずらい、家族(飼い主さんと犬二匹)で
いっしょにがんばってたあのコが、天に昇ったと知った。

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闘病の日々、支えあう彼女たちの姿を階間みて、なんどもココロ震えた。

苦しいことを苦しいと、そのままにせず、
前向きにキモチを切りかえて、励ましあって、できることを充分にし、支えて。
支えられて、持ち直し、あのコは、可能な限り、がんばった、キモチでこたえていた。

あのコの飼い主さんは、とても博識で、
たとえば、犬と暮らすことにおいて、物を知らなすぎるわたしに、
いろんなことをおしえてくれたが、そのなかでも印象深いことが、
「ウチのふたりは、爪きりをいやがるので、トリマーさんと同じ台を用意したんです。」と、
「そのテーブルの上なら、わりと大人しくさせてくれるんですよ。」といったことだった。

覚悟があったこととはいえ、あのコを亡くした衝撃、
それが、きのうのわたしの行動に、直結して働いたらしい。
ちょうど切りごろになっていた茶々の爪に目がむき、
茶々がどんなに嫌がっても、自分で爪きりをやり遂げると決意してた。

予想通り、あまりに暴れる茶々に悲しくなった。
おもうようにすすまず、泣きながらひとつひとつの爪を切っていった、
時間がかかった、
思ったことは、以前とかわりなかった。
「お互いにものすごいストレス」だ。
昨日は、ある程度までできたが、
また自分でやるだろうかと思えば・・・・、今は答えはでない。
人まかせにするかもしれないし、もう一度やってみようとおもうかもしれない。

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オクルキモチ。
がんばる姿・・・・、
とても辛いときにも、わたしたちにみせてくれた事、
ありがとう。
いろんなキモチを味わい、いろんなことを考えた期間になりました。
かわいいコ。彼女のくれた慈しみの表情は、わすれられません。
がんばったこと、ずっとわすれないよ。
ありがとう。
by oak412 | 2011-02-08 23:44 | 日々のこと