二月最後の朝、
いい朝日が見られそうだから、中の川の土手を目指した。
途中の中学校のグラウンドあたりで
朝の月に会う。
折れそうで、消えそうなのに、そのフォルムはこの目にしっかり焼きつく。
茶々はそんな「空」のことには無関心で
匂いばっかり嗅いでいた。
茶々の背後、かっこいいボーイがそれを見てた。
「なんの匂いだったの?かかがせて!」と、
ボーイは々の鼻先に、その顔を近づける。
まるで、キス。 恋人どうしのようだった。
恥らってなのか、その直後、階段を駆け上がる。
土手の橋には、思っていた通り「希望」の朝日だ!
カラダが朝日に染まる茶々
またいちだんと、
むかって左側に、太陽の位置がずれてきてる。
凍てつくような朝、今日で二月の朝はラストだった。